


後半生を南フランスで過ごした画家マチスは南フランス出身の画家と思われがちだが、生地は北フランス、もうベルギーの国境に近い、ル・カトー・カンブレジと言う小さな町。マチスは、生地ル・カトー・カヌレジと近郊のボハインで幼少時代を、中学・高校時代を近くの地方都市サン・クェンタンで過ごし、青年時代に法律家を目指しパリにでるまで北フランスで育った。
晩年、マチスは生地ル・カトー・カンブレジに自分の作品82点を寄贈し、市役所内にマチス美術館を作った。現在のマチス美術館は、マチスと美術編集者テリアード夫妻の寄贈作品を基盤に、18世紀の貴族の館を修・改築し2002年に完成している。マチスが南仏で作った礼拝堂、ヴィラ・ナラシャの食堂なども再現しており、インテリア・デザイナーとしての装飾的なマチスが確認できる。マチスの生地ル・カトー・カンブレジのあるフランス北部は、古くから繊維工業が栄え、同館にはテキスタル・デザイン帳も展示されていて、マチスの絵画の背景に描かれるテキスタル・パターンを見る思いをした。(亜土)
Musée départemental Matisse
Palais Fénelon
59360 Le Cateau-Cambresis
Tel 03 27 84 64 50
www.cg59.fr/matisse
開館時間 10-18時
休館 火曜日
